さて、実は私先月インドの道端でiphoneのひったくりに遭いました。
 
あまりに突然の事すぎて何がなんだか分からず、事態を受け止めるのに割と時間がかかりました。
周りからは、全然パニックになってないから最初何が起きたのか分からなかったよと....
いや、予想外の事に頭の中はパニックで思考が停止したんです。

日曜だしみんなで外食しようと、インターン生・社員の人とバンガロールで評判のステーキハウスで食事をした帰り道での事件でした...

スクーター or 500ccのバイクに2人乗りした男達が私の横を通り過ぎ、いきなり私の腕を掴んできたのです。ちょうどその時、時刻を確認しようとiphoneを持っていた私はそのままスルッとケースごと盗まれてしまいました。一緒にいたメンバーが直ぐに追いかけてくれたのですが、相手はバイク。スピードではかないません。

正直ドラマとかニュースの再現VTRで見るのと全く同じパターンすぎて、こんな事が自分の身に起きるなんて考えてもみませんでした。


「こういう時は早い対処をするに越した事はない」という事で、近くの交番にすぐさま駆け込み、事の詳細を説明。一緒にいたメンバーの一人が現場検証にまで行ってくれました。
帰ってきた警察官が言った一言、

『ここは俺たちの管轄外の地域だ』

いやいや、本当に数メートルの距離でしょと突っ込んでも、「お前達は別の交番に行く必要がある」との一点張り。こういう時、おそらく日本の交番であれば、その交番に連絡してそこまで誘導してくれるか、向こうの交番から人を派遣してくれるでしょう...
しかしここはインド。こうなると取られた事よりも、インド警察の非協力さに泣けてきます。

取られたiphoneはおそらくどこかの質屋に持ち込まれ高値で売られるのでしょう。幸い日本のiphoneはSIMを挿入できない為、他人が使う事はないと考えられますが...

『もう戻ってくる見込みがない事はわかっている。しかし、私たちが欲しいのは盗難を証明してくれる警察の書類。それがあれば保険への望みをかける事が出来るんだ!! 』
そう気持ちを奮い立たせて、管轄の警察署へ。

これが問題の始まりでした...

警察署に着き、先ほどと同じように事情を説明する私たち。しかし、担当の警察官のジジイ(言葉が悪くなってすみません)が異常に機嫌が悪い。こちらが英語で喋っているにも関わらず、アクセントが異なっていて全く理解してくれない。一応事情は理解したようで、再度現場検証に行ってこいと言う。男子メンバーが行ってくれたのですが、警察のバイクの後ろに乗せてくれるのではなく、オートを自分たちで呼ベと言う。しかもこの現場検証、単に自分たちの管轄内かどうかを確認する為の物で、全く持って意味はない。

私たちの方は、書類を作成してもらう為に詳しい状況を機嫌の悪いジジイに説明。現場の道を確認したいと立って地図を確認しようとするだけで「座れ」と怒鳴られる。しかも警察署に入ってきた犬を持っていたペットボトルで叩いて追い出すなど、本当に警察とは思えないぐらい態度が悪い。もう半ば書類なんてもらえるのだろうかと弱気になっていた私。本当に一人で来ていたら挫けていました。しかし、社員さんが警察の署長と電話で話をつけてくれ、書類の下書きをすることに...

別の部屋に通された私たち。するとなぜかさっきまでの態度が嘘のように、親切になる警察のジジイ。裁判所に提出するという書類の文章の内容も考えてくれて、それを描き写す時にスペルチェックもしてくれる。一体全体どういう風の吹きまわしなんだと疑問に思っていると、ジジイは語り出す。
『お前達と俺には言葉の壁がある。特に問題はアクセントの違いだ。だが、警察はどこの国に行っても公平だし、市民の見方だ。』
『何を言ってるんだよ』と日本語で不満を言いながら、「Yes ! 」と軽く流す私たち。
さっきまでタミル語で日本人とか観光客をバカにしてただろと思いながらも、書類を明日取りに来いということで、一応問題は解決。



長くなったので、【後編】へ...