今日は「インド人の仕事に対する価値観」について書きたいと思います。

日本でよく言われることわざ『石の上にも3年』
ishi

これは日本人にとってはある種教訓のような言葉で、仕事においてもよく、「まずは3年辛抱して頑張って続けてみなさい」と目上の上司や両親はよく言うものです。
日本には新卒制度があります。これは他国と比べて非常に良心的な制度ではないでしょうか。日本には"人を育てる"という文化が根付いており、いい意味でも悪い意味でも一人の人間をその会社の色に染める、色々な事を学ぶ機会を与えてくれます。日本にはまだまだ年功序列制度やしっかりと勤めていればキャリアアップの機会もありますから、長く同じ職場にいるほど得る恩恵は大きいのかもしれません。最近は会社に骨を埋める気概で入社してくる社員というのはだんだんと少なくなっていて、自分のキャリアプランを見直すために転職する人、自分で企業、個人事業主になる人というのも少なからず出てきました。一方の会社側も、せっかく育てたのに使えるかなと思い始めた頃にさよならでは、つぎ込んだコストと労力が釣り合わない。そう思っている人事担当の方も多いのでは...

日本ではまだ転職というのが一般的ではないですが、インドではどうでしょうか。
india

インドの転職率は日本と比べると異常に高い水準にあり、平均3年で転職するのが一般的となっているようです。

その理由として、年功序列・キャリアアップの制度が存在しない事が挙げられます。
キャリアアップを求める場合は、他社から提示されている条件を自社に持って行って給与の増額交渉等をするらしい。(かなりシビアな世界ですね)

インドと日本の教育、働き方もだいぶ違うみたいなので、それぞれまとめてみました。

⬛️インド式教育
インドは勉強に関してはすごく力を入れるようです。しかもインド人の傾向として、皆何かしら専門を極めています。ゼネラリストではなくスペシャリストがそれぞれの分野で活躍している、そうしてインド社会は支えられています。ただし、勉強以外の道徳教育といったものは全く行わないらしく...
いい年して常識がないなと感じる行動をしている人が多い。ちなみに親が外交官であったり、裕福な家庭だと、アメリカの高校に行っていたという人もチラホラいます。イングリッシュスピーカーである為、アメリカは言語による壁がないからビジネスもしやすいし、生活拠点にする人も多いんだとか。日本は言語がまずわからないし、ビジネスの上で進出しようという気はないらしいです。
(一部インド人には中国人/韓国人/日本人の区別が全くない人もいます)


⬛️働き方に関して

1. 勤務時間はいたってシビア
ルーズな人が多いイメージのインド。しかし、こと勤務時間に関しては異常なほどのシビアさを発揮します。これはセブでも感じていたことなんですが、基本的に海外で "残業" という文字はないですね。レストランにしても客がまだいるというのに、閉店が近づくと慌ただしく片付けを始めるし、病院に関しても同じ事が言えると思います。もう完全に客<自分の時間なんです。

2. 優先事項は何よりも家族
これはすごくいい文化だと思います。本当に家族を大切にしていて、週末になるとよく家族連れでレストランで食事をとっていたり、贈り物をこまめにしていたり...
やっぱりどんな事があっても仕事より家族を優先できる、そういう雰囲気が国としてあるのはいい事だなと思います。


インドは人口も多いですが、世界で活躍している人も同じように多くいます。
世界の頭脳が集結している地といえばそうですが、海外に出たあと母国インドに戻って一旗上げている人も多く、自国への愛がすごく感じられます。
インド人は本当にインド食が好きなようで、海外に旅行したとしても食事は完全自分たち好みに変える orインド食を食べているそうです。私の周りには日本文化・日本食好きのインド人の方しかいないのでわからないんですけどね。